11/17(土)~11/18(日)【11月イベント】ながさ木家づくりフェスタ開催

【コラム・かいてきライフ】vol.26 ~スタッフに聞く!第4弾・前編~

「浜松建設のスタッフに聞く!」第4弾!!!

 

 

 

今回登場していただくのは、浜松建設設計デザイン室の本田誉幸室長です!

 

 

 

タカユキ対談です(笑)

 

お客さんの希望を丁寧に聞き、それに応えながら自身の持つ知恵やデザインセンスで提案をして、図面に起こし、イメージを伝え話し合いを重ねながら作り上げていく。そんな大事な役割を担う設計士の仕事について話を聞きましょう!

 

――本田さん、今日はよろしくお願いします!っていうか、なんですか!凄いですね、この本の量は!!

「今日設計の話がいっぱいできると聞いて、家から持ってきました(笑)これでも選んで持ってきたんですけど、見ていただけますか?(笑)」

 

 

――いやこれ、普通に重たかったでしょ!?(笑)しかも付箋がいっぱい貼ってあって、ガッツリ読み込んでますね!

「そうですね、他に趣味がないので、朝早くから書斎で設計の本ばかり読んでます。書斎もこだわりまして、本をたくさん収納して並べられる大きな棚を作って、設計図を広げたり書いたりできるように大きなカウンターを置いて、座ったら外の景色が目に入るように大きな窓をつけました。ここに座って設計の本を読んでると、楽しくて時間を忘れるんですよ!」

 

――いいですね〜!まさに至福の時間じゃないですか。せっかくなんで、早速本を見てもいいですか?

「もちろん、いいですよ!まず、今日一番数多く持ってきたんですけど、伊礼智さんという建築家の本です。」

 

 

「伊礼さんは『小さな家で大きく豊かに暮らす』をコンセプトに設計をされていて、共感する部分が多いんですよね。そして伊礼さんの凄いところは、本に細かい数字まで入った具体的な設計図を掲載して『真似していいよ』っておっしゃっているところです。まるで料理のレシピ本みたいに。」

 

 

 

――自身の作品を真似していいよってことですか?

「そうなんですよ。伊礼さんの講演会を聞きに行くんですけど、『出し惜しみなく設計図を掲載しているのは、全国の工務店の底上げのため』と話されていて。『設計士がイチから作ることなく、この設計図をストックしておけばいい作品を作れる。僕が独立した頃は設計というのは仕事として食っていけるものではなかった。しかも手書きだから毎回同じように書いていて苦痛に感じていた。だからこういうレシピがあると楽でしょ?』ということをおっしゃる方なんです。でも、『真似しても僕の作品には勝てないよ』ともおっしゃるんですけどね(笑)とにかく自分の設計のアイデアを自分だけのものにせず、工務店で働く設計士のことを思って自由に広めていいという姿勢もかっこいいなと思います。」

 

 

 

 

――かっこいいですね!作品のコンセプトは具体的にどんなところに共感するんですか?

「伊礼さんも浜松建設と同様、木を多く使ってらっしゃって優しい感じの家が多いですね。それから私も、小さくて質のいい家が素敵だなと考えています。伊礼さんの『小さな家で大きく暮らす』というのは、家は広ければ広い方がいい、ということではないんですよね。小さな家の方が『家族がまとまる』というか、リビングはもちろん、例えば洗面所や玄関でも家族の会話が生まれると思うんですよ。また、小さな家の方が日頃のメンテナンスも楽ですし、土地が狭くても有効に使えてお庭を作って家族で遊べますよね。木を植えたり花を植えたり。」

 

 

 

 

――家族のまとまりを、その家が作るわけですね。ほかの建築家さんの本はどんなでしょう?

 

 

 

 

「これは堀部安嗣さんの本ですね。堀部さんは、最近だとテレビで缶コーヒーのプレゼントになっている広島・尾道の宿泊クルーズ船『ガンツウ』を設計された方です。発想が素晴らしくて、実は私の家で堀部さんの真似をしたところがあります(笑)寝室の窓を全部壁の方に収納して隠せるようにしたんです。」

 

――窓は2枚のうち1枚をスライドして開けて2枚を重ねる、が普通ですよね。それを・・・。

「窓は1枚で、スライドして壁の方に収納するんです。窓枠が外の景色を邪魔することがないんですよ。これも景色とつなげて部屋を広く見せる工夫です。浜松建設の設計として初めての試みとして我が家で取り入れてみました。」

 

 

 

――なるほど、勉強になります!これは?

 

 

 

 

「これはつばたしゅういちさんの本ですね。世界的に有名なアントニン・レーモンドという建築家のお弟子さんで、3年ほど前にお亡くなりになったんですけど、この本は晩年スローライフを実践されていたつばたさんの家と奥様との生活が書かれています。つばたさんのご自宅は都心部なのに、雑木林があって畑で野菜を作って自給自足に近い暮らしをされていたんですね。この空気感の家と暮らしが大好きです。いいなと思って、すぐ本を三冊買いました(笑)つばたさんの晩年のドキュメンタリー映画もあるんですよ!『人生フルーツ』という映画です。」

 

 

 

――その映画見てみたいですね!そしてこの本の写真、どれもいいです。ほっこりします。

「憧れますよね。実は私が浜松建設に入って設計のことを教えていただいた、いわゆる師匠の村田先生(南島原市の『風びより』等を設計された方)は、大学時代につばた先生から教わっていたそうで。実は繋がりがあったんです!」

 

 

――そうなんですね!ちなみに調べてみると、私の大学の教授もされてたそうで、ここも繋がりました(笑)しかし、本当に建築がお好きなんですね!小さい頃から建築家が夢だったんですか?

「いや、実は凄く好きになったのは浜松建設に入ってからです。高校時代に実家が新築したんですけど、その時に親が話しているのを『楽しそうだなぁ』と見ていたぐらいでした(笑)大学でも少し勉強しましたが、浜松建設に入って濵松社長と弟の建次さん、そして村田先生に会ってから本当に好きになりました。」

 

 

 

――仕事を始めた頃のことで思い出すことはありますか?

「24歳の頃で、その時はまだ会社の人も少なかったし、現場監督もやっていたけど知識もないし、怒られながら仕事してましたね〜(笑)ただその頃から『しんどい』と思うことはなかったです。同世代の社員もいて楽しかったですよ。」

 

 

 

 

――その頃に建てた家のこと、覚えてますか?

「あ、覚えてます覚えてます。風の森の唐比の家をご覧になって『この雰囲気が好きだからこのイメージで作ってほしい』とお願いされました。何年か前に浜松建設のイベントに来ていただいて久しぶりにお会いしましたが、子どもさんが大きくなっていて家族みんな仲良さそうでした!」

 

 

 

 

――設計した家の家族が仲良さそうだった、って嬉しいですね。設計をしているとお客様との思い出もいっぱいできると思います。印象に残っている方はいますか?

「大村のモデルハウスがあった采の森の方なんですけど、最初にお話を聞いた時は『南欧風の家がいい』とおっしゃったんです。ただここは大村市の景観条例の地域で(武家屋敷が並ぶ通り)、赤などカラフルな外観の家は建てられないんです。白か黒という決まりで・・・。ただその方はある建築雑誌を読んでいらっしゃって、それが木のテイストで自然素材を使った家の特集本だったんです。話をうかがうと、お子さんのアレルギー症状があるということでした。だったらと思って、ダメ元で私がおススメする本を持って行って提案したんです。そしたら気に入っていただいて。続けて私が好きな建築をおススメしたら『本田さんに全てお任せします』と言っていただきました!そこから窓をサッシじゃなく木枠にしたり照明を少なくしたり、とお客様と一緒に選んだり見学に行ったりして完成したんです。先日1年点検でお邪魔したら『ここをあーすれば良かったというところは、1つもないですよ』と言われたのがめちゃくちゃ嬉しかったですね。」

 

 

 

――その言葉は設計士として一番のご褒美ですね・・・。

「そうです。お客様のご希望をうかがって、設計士としてのおススメを提案して、お互い『いい!』と思うことが形になっていく。この仕事の一番のやりがいですね。」

 

――本田さん、今度また、設計のこだわりについて話を聞きに来てもいいですか?

「もちろんです!設計大好きなんで、何でも聞いてください!」

 

つづく・・・