11/17(土)~11/18(日)【11月イベント】ながさ木家づくりフェスタ開催

【コラム・かいてきライフ】vol.27 ~スタッフに聞く!第4弾・後編~

「浜松建設のスタッフに聞く!」第4弾!!!後編!

 

というわけで、今回も浜松建設設計デザイン室の本田誉幸室長との対談の続きです。本田さん、よろしくお願いします!

 

 

 

 

――いろんな家を見ていて、設計士さんのセンスは重要だと思います。設計士さんの個性。本田さんもそのために自身のアイデアと努力を磨いていらっしゃるんですよね。

 

本田「伊礼智さんが設計図をまるまる使えるレシピ本を出していらっしゃると、そしてそれを工務店の設計士さんがそのまま真似していいよっておっしゃってるという話をしましたよね。例えば10人の設計士さんがそれを使って家を建てたら全く同じ10棟が完成するかと言ったら違うんです。同じ平面図や立面図でも、細部が違うと空間がまるで違って見えるんです。」

 

――細部、というと?

 

「例えば窓枠とか巾木とか、壁紙もそうですよね。」

 

――巾木というのはなんですか?

 

「床と壁がぶつかる部分の壁の方についてるもので、だいたいどの家にもあるはずです。壁を守る目的があるんですが、この巾木の色やデザインで空間の表情が変わってきます。溶け込むように目立たせないか、そこをあえて目立たせるか。窓枠の色もですけど、意外と部屋の印象に影響を及ぼしてるんです。わかりやすくいえば、白い壁にブラックやダークブラウンの巾木を使うかホワイトの巾木を使うか、全然変わってきますよね。」

 

――確かにそうですね!でもあまりに存在が当たり前すぎてなのか、意識したことなかったです(笑)

 

「こういう細かいところに個性が出るんです。他にも、天井高を低くするだけでも全体の印象がガラッと変わります。」

 

 

――天井の高さ、ですか?

 

「前にお話ししたように、『小さく建てて大きく暮らす』というコンセプトに凄く共感してるんですよね。一般的な天井の高さから20センチ天井を低くすると、空間が狭く感じると思うでしょう?でも窓の大きさや配置の仕方、ドアの選び方で低さを感じさせないような工夫があるんです。」

 

――おお!その工夫をちょっとでもいいので教えてください!

 

 

「いいですよ!まず窓の切り方ですが、敷地に立ってみてどの方向の景色が抜けるかを見ます。そこに大きな開口の窓を取ります。できれば南側に大きな窓を・・・というのが一般的なイメージだと思いますが、絶対に南側がいいというわけではなくて、南側が隣の家が建っていて景色が広がっていなければ、南じゃなくてもいいのかなと思います。実際私の家は北側に大きな窓をとっています。その窓からつながるようにウッドデッキを設置して、外に抜ける景色を眺めると、部屋が狭く天井が低くても部屋の中が広く感じるんですよ!」

 

――なるほど!錯覚のようなものですかね!?

 

「そうですそうです!錯覚で広く感じるんです。あとは小窓をバランスよく、光が室内に入ってくるように配置すればいいです。小窓も、例えばコーナーに集めてる家はご覧になりました?」

 

――あります!深江のペニッシュもそうでしたし。

 

 

 

「こうすると外の景色が抜けて、室内空間まで広くなったように感じるんですね。そして間の柱の部分を出来るだけ小さく見えるようにしたり、窓枠の色を目立たなくするように選んだりするだけで広さの印象が変わってきますよ。」

 

――なるほど!となると耐震強度など頑丈さが気になりますが・・・

 

「耐震強度は大丈夫です。他のところで強度を調整したりもできますし、今はパソコンで入力すると強度が計算されるのでシミュレーション出来るんです。」

 

 

――なるほど、安心ですね!家の印象を変える窓・・・やっぱり大きな開口の窓はリビングですよね?

 

「そうですね。なので設計の第一歩はゾーニングといって、大まかに『ここにリビングゾーン』『ここが水回りゾーン』など分けるんですが、やっぱり家族みんながリビングに集まるようにしたいので、どこに持ってくるか、そしてどこに抜ける景色とつながる大きな窓を切るか、エアコンの室外機やエコキュートを表から隠すにはどうするか、ということから考えていくんですね。」

 

――それに家事動線とか光の入り方を考慮して、建物の全体像が見えてくるんですね!

 

「そうですね。一般の方が普段気づかないところで実は設計の工夫があるんです。工夫というと天井高の話に戻りますが、天井が低い家では建具、つまりドアの上部が天井にくっついているとまたまた錯覚で広く感じたり、家具も低めのを選んだり作ったりされるとより広く感じますよ。」

 

――ああ!最近浜松建設の新築物件で天井から建具が吊り下げられている家をよ〜く見ます!

 

「あ、でも狭く感じなかったでしょ?」

 

――全然!今、言われて気づいた、ぐらいですから(笑)むしろ広く感じました!

 

「それともう1つ、天井が低い家にはいい所があるんです。それは、外観の良さです!」

 

――というと?

 

「部屋の天井が低くなると家全体の高さが低く抑えられて、家の外観のプロポーションが良くなるんです!せっかくのマイホームですから、外から見てオーナーさんや訪問して来られる方の視線でかっこよくオシャレなフォルムであってほしいですよね?」

 

 

 

――外観のかっこよさは天井高を低くすることからでも演出できるんですね!?外観のデザインは、いわば『顔』ですもんね。

 

「そうですね。天井を高くして屋根部分が上に高くなるより、低い方がどっしりして落ち着いていてバランスがいいんですよね。そのあたりを浜松建設の個別案内会などで見ていただくと設計士としては嬉しいです(笑)」

 

――そのあたりが設計士さんのセンスと技術なんでしょうね。次から注目します!

 

「じゃああともう1つ見てほしいポイントを教えましょう!軒の深さです。」

 

――軒ですか!そういえばウッドデッキの上部の軒がグーンと伸びている家やモデルハウスが多いですね!雨でもウッドデッキで楽しめるように、というメリットだけじゃないんですか?

 

「実は深い軒はデザイン的にもいいんです。軒が深いということは、端っこが地面に近くなりますよね?」

 

――えーと、図に書いたらこんな感じですかね?

 

 

「そうです。深い軒は外から見ると出るところは出ていて、上品でかっこいいんですよね!光が当たる部分と影の部分のメリハリも出ますし。それに中から外を見るときも、軒の端っこと床の間隔が狭い方が、風景を切り取った絵画のようで味があっていいんですよ。」

 

――深い軒って、いいことだらけですね!

 

「でも軒を出せば出すほど上の重みが増すので、支えるために軒の厚みを出さないといけないんです。瓦だったら軒が深い分、枚数が増えて重たくなりますよね。」

 

――またまた書きます。こういうことですか?

 

 

「そうなるとかっこよさがなくなってしまう。やっぱり薄い方がシャープですからね。そこを大工さんと話し合って出来るだけ最薄でいけるようにするんです。」

 

――なるほど!大工さんの技術も必要ですね。

 

「デザインを形にしていただく大工さんの技量は本当にありがたいです。お寺とかも好きで見に行きますが、日本家屋の良さを表現する大工さんの技術は凄いなと思います。」

 

――外観でいうと、浜松建設の家は壁に天然の木の板を使っている家が多いですよね?

 

「外壁の素材としては塗り壁とかサイディングなどがありますが、木は木でやっぱりいいですね!木の板が経年すると当然朽ちるんですが、その朽ち方が味があって好きだという方も多いです。知り合いの家は全面板張りですし、私も木の朽ち果て方がヴィンテージとしてかっこよく感じられて好きですね。」

 

――ヴィンテージ。この価値観、いいですね。

 

「絵画や音楽みたいに、家も昔いいものは今もいい。ただの流行じゃなくて、いいものはいいと言えるものだと思います。」

 

 

 

 

――そんな本田さんにとって「設計」とは?

 

「伊礼さんのこの本の帯の言葉そのものですね!」