10月26日(土)~10月27日(日)【見学会】吹き抜けに包まれたリビングと書斎と家族とわたし

【コラム・かいてきライフ】vol.72 ~大規模リフォームの現場へ①あの人と編~

 

今年は全国的に台風の被害が出ています。千葉県の方は大きな被害が出てしまいました。瓦が飛んでブルーシートが被せられた屋根、倒れた電柱、そして長期間の停電。。。心よりお見舞い申し上げるとともに、このような自然災害から大切なものを守る「家の強さ」について考え直したりもしました。最近建ったばかりの家は、最新の技術により頑丈な構造になっていますが、古い家は強度が心配。私の実家も完成からもう47 年。屋根や窓など心配なところばかり。幸い今回は無事で良かったんですが。

 

この国の実情として、決して災害に強いとは言えない家がたくさんあります。空き家を含めるとかなりの数になり、ある種の社会問題と言えます。

 

古くなった家の、使えるところは残して新しい命を吹き込んでいく、リフォーム・リノベーションの相談が浜松建設でも増えているそうです。今回はこの方が「一緒に現場を見に行きましょう!」と誘ってくれました。

 

 

 

濵松社長、登場です!

 

濵松社長「甲斐田さん!本社の近く、諫早の森山にリフォームをしている家があるんで、ちょっと一緒に観に行きませんか?」

 

いいですね!リフォーム現場の取材、前からやりたかったんですよ!だって農機具等を入れていた倉庫を家に変えたり、明治時代の古い建物を生まれ変わらせたりしてきた浜松建設ですからね。

 

濵松社長「完成するまでの過程ば見て、記録していただきたいんです。リフォームにはストーリーがありますから、だからやってる方も楽しい仕事なんですよ。」

 

ということで、今回は諫早市森山町のリフォーム現場に行ってまいりました!

 

 

おー!ここですか!もう作業は始まっていて、既に新しくなった部分があります。もうちょっと近づいてみると・・・大きな家ですね!!

 

濵松社長「この家は築約60年です。建坪が約50坪で、大黒柱とか梁とか大きくてしっかりしとっとですよ!」

 

 

 

ホント、ガッシリしてますね!これはこのまま使うんですか?

 

濵松社長「そうですね、オーナーさんも『昔の家を活かして新しく生まれかわらせてほしい』という希望をお持ちですし、そもそもこんな立派な木を使わないともったいなかですよね。」

 

この家はおじいちゃんとおばあちゃんが2人で住んでいらっしゃいました。2人なので2階はほとんど使ってなかったんだそうです。リフォームのきっかけは3世代の同居。息子さん家族4人、合計6人で暮らすことを決めたことだそうで、1階と2階にそれぞれキッチンを設けて適度な距離感で同居できるようなリフォームをご希望だとか。

 

それにしても60年も建ってると、使える部分と使えない部分に分けられると思いますが。

 

濵松社長「リフォームは開けてみないとわからないことがありますからね〜。この家は構造材の状態は良かったんです。・・・この胴差(どうさし)はどげんすっとね?」

 

ここで濵松社長と職人さんのやりとりが始まりました。胴差とは1階と2階の間にある水平な構造材です。昔の家ですから胴差が低くて、頭をぶつけそう。

 

 

濵松社長「こん胴差は上げるとやろ?上げらるっよね。」

    「こん柱はそのままにしとって。」

    「1階の天井の梁はよかね〜。できれば見せたい。」

    「窓側の胴差の上はどがんすっと?ここ、上は開けたかね〜。抜きたい!」

 

濵松社長の現場での指示!閃いたイメージを現場の職人さんに伝え、また現状を聞いて確認し合います。

 

 

濵松社長「ここは元々畳間やったんです。それを1階のキッチン&リビングにしようとしています。」

 

 

もう杉の板が貼ってある床を傷から守る段ボールに、わかりやすいように「流し台」と書いてありました。だからちょうど家の真ん中あたりにキッチンの流し台がくるんですね。しかもキッチン裏はパントリー付き!そしてLDK の東側にはおじいちゃんおばあちゃん夫婦の寝室が作られる予定です。

 

 

あのコーナーのあたりです。陽当たりが良さそうですね!寝室のすぐ横にはトイレがありますが、ここは事実上おじいちゃんおばあちゃん専用。1階の西側の洗面・お風呂がある場所にもトイレはあります。つまり1階にトイレが2つ。世代間の距離感に配慮した配置になっています。

 

南側にも部屋が2つ。2人のお子さんの部屋がここ。おっと、足元注意!

 

 

 

さて、2階に行こうとしたら階段がめちゃ急!

 

 

 

確かに、私の父の実家の階段もこんな急だったことを思い出しました!

 

2階についたら屋根裏がむき出しでワイルド!よく見ると新しい木材で添え木をするように補強してあります。

 

濵松社長「屋根はそり曲がってたところもありましたね〜。とりあえず瓦はフラットな防災瓦に既に張り替えました。屋根の裏も新しい杉板で貼り替えてます。階段を上がってすぐのここが2階のキッチン&リビングで、東側に小上がりのロフトば作ります。」

 

 

写真の社長の奥がロフト。既に横長の窓がついていますが、ここからの眺めがまた最高なんです!遠くに多良岳。その麓に広がるような田園風景!3世代住宅でよくある2階リビングはとにかく見晴らしがいい!なんとバルコニーも!

 

 

 

それにしても2階に来ると構造材のヴィンテージ感を強く感じられます。新しい木材では出せない味。ひいおじいちゃんの代から住み継いできた時間。長年にわたり家族を守ってきた木の力強さ。この後どのように命が吹き込まれていくのか、このコラムで続編をお届けします!